サリン と じゃがいも🥔の芽
『サリン』耳にした事ありますよね?
被害に遭われた方々又事件を知った方々
想像を絶する痛ましい事件でした。
私はその時、丸ノ内線で予備校に行って
帰ろうとしたら、何か事件で電車止まって
いると聞いて、別の電車で帰ったんです。
後で、ニュース見て『サリン』が撒かれた
事を知って身が凍る思いをしました。
『ソラニン』聞いた事あります❓
じゃがいもの芽にある毒です。
ちょっと共通点があるんです。
毒性の強さのレベルは、全然違いますが
という酵素(蛋白質)を阻害(邪魔をする)事で、毒性を発揮するんです。
神経って
—————————————————————
一般的な区分としては、中枢神経(ちゅうすうしんけい)と末梢神経(まっしょうしんけい)に分けられます。中枢神経は、脳と脊髄(せきずい)に分けられます。末梢神経は、体性神経(たいせいしんけい)と自律神経(じりつしんけい)に分けられます。自律神経は、交感神経(こうかんしんけい)と副交感神経(ふくこうかんしんけい)に分けられます。
—————————————————————-
中枢神経はちょっと置いといて…
人間の末梢神経の種類は3つ
・交感神経
・副交感神経
・体性神経(運動神経、感覚神経)
(交感神経と副交感神経をまとめて、自律神経
と呼びます。自分の意志ではコントロール
出来ない自動で働く神経。)
ちょっと、想像して欲しいのですが
皆さんが、格闘技をしたとします。
対戦相手に勝つには、沢山動く為に沢山の
血液を供給しようと心臓はバクバクします。
そして、酸素を取り入れようと呼吸もハアハアします。
瞳孔は、よーく対戦相手が見えるように
開きます。
これが交感神経が優位になった状態
逆にリラックスしてる時が副交感神経が
優位になった状態
図1の 副交感神経の所 を見て下さい
神経ー神経の間や神経ー末梢臓器の間に
隙間がありますね?
この隙間で、神経伝達物質のキャッチボール
が行われているんです。
図1
最初、神経ー神経間で
質は、『Nn受容体(ニコチンじゅようた
い)』にくっついて刺激が伝わり
神経ー末梢臓器間で
『Ach(アセチルコリン)』は、『M受容体(ムスカリンじゅようたい)』にくっついて
刺激が伝わる事で、各種臓器が色々な反応が
出るんですね。
例えば、呼吸はハアハアしなくなり、心臓
はバクバクしなくなり、瞳孔は小さく縮む
んですね。
この、神経ー神経の間や神経ー末梢臓器の間
にある隙間を『シナプス間隙(かんげき)』
と呼びます。
拡大してみると、図2
図2
見て下さい!
書いてありますね!
これを阻害(邪魔する)✂️すると、放出された『アセチルコリン』が分解されにくくなり
副交感神経の状態が強く出ちゃうんですね!
にくっついて阻害したら、離れません。
(不可逆的反応と言います)
くっついたり、離れたりします。
(可逆的反応と言います)
なので、毒性レベルも全然違いますが、
可逆的か不可逆的かという違いもあります。
このくっついてしまった場合の治療薬は
『PAM(プラリドキシム、パム)』が
あります。
『有機リン系農薬』も
『アセチルコリンエステラーゼ』 にくっついて阻害して、毒性発揮します。
このPAMは、本来は『有機リン系農薬』が
誤って体内に入ってしまった場合の治療薬
なんですよね…。都内より農家が多い地方の病院の方が、病院内にPAM常備されてるでしょうし、早く投与出来たかもですね…。
PAM投与しないよりは全然違うと思いますが、
効果は劣ってしまうでしょうね…。
化学兵器も本当恐ろしいです。