kankoroのブログ【お薬💊の話し】

お薬の話し💊【バカ薬剤師ブログ】

【目薬】目が疲れた時選ぶ場合

目薬をドラッグストアで買う時に何を重視しますか??

症状、デザイン、液体色、値段、パッケージの表示、コンタクトしたままでも大丈夫 等々

ちょっと悩みますねー。

簡単に言っちゃえば、値段高いほど色々な

成分入ってたり、有効成分高濃度で入って

たりする事が多いので、色々な症状に効く為

いい訳ですが…。

 

でも、今回は『スマホやパソコン見過ぎて

目が疲れた。そのせいか目がかすむ!

別に目がかゆい訳じゃないけど!』の場合

の選び方です。

目薬のパッケージに記載されている成分に

ネオスチグミンメチル硫酸塩』と記載されているのを選ぶといいです❗️

 

何故?❓かですが

目の瞳孔の大きさは、交感神経と副交感神経

両方の働きで調整されてます。

・暗い所から、明るい所に行ったら「眩しい」

・明るい所から、暗い所に行ったら最初は

    真っ暗で何も見えないけど「だんだん見えて  

    くる」

こんな経験ありますよね!

これは、自律神経が自動で

暗い所では、瞳孔を広げて出来るだけ沢山の

光をとらえようとする。

明るい所では、瞳孔を小さくして光の刺激から

目を守ろうとする。

という事なんです。でも、急激な変化には

すぐ対応出来ないので、最初は「眩しい」

「見えない」となるんですねー。

 

目の瞳孔が広がったり、小さくなったりする為には、自律神経の働きで、瞳孔の周りにある

2種類の筋肉が伸縮して調整されてるんです❗️

【2種類の筋肉】図解1 見ながら読むと分かるー

・瞳孔括約筋・・副交感神経刺激により縮む

                             瞳孔をリング状に取り巻く

                             筋肉で、縮むと瞳孔は小さく

                             なる

・瞳孔散大筋・・交感神経刺激により縮む

                             瞳孔を放射状に走る筋肉で、

                             縮むと瞳孔は広がる

【図解1】

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前のブログ(サリン と じゃがいも🥔の芽)

に書きましたが

図解2 見ながら読むと分かるー

副交感神経ー瞳孔括約筋のシナプス間隙では

副交感神経から『アセチルコリン』が分泌されて、瞳孔括約筋の『ムスカリン受容体』にくっつくと、瞳孔括約筋が縮み瞳孔は小さくなるの

ですね。

『ネオスチグミンメチル硫酸塩は、前の

ブログで書いたアセチルコリンエステラーゼ』という『アセチルコリン』を分解する

酵素蛋白質)を阻害(邪魔をする)✂️事で

副交感神経が活発になり瞳孔括約筋縮んで

瞳孔は小さくなる。(ピント調節される)

訳です❗️❗️

【図解2】

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